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2021.10.22

MAGAZINE

Mas の街歩きの旅 | vol.3 波佐見

陶磁器の町、波佐見へ

波佐見町は長崎県のほぼ中心にあり、
その周りに”有田町””伊万里町”がある古くから陶器の町として栄えてきた町です。

今回私は普段から愛用している波佐見焼を現地で見たくなりこの町を訪れました。
実際に訪れ町を歩いてみると町のいたるところに陶磁器が見られ、
ここで暮らす人々は波佐見焼と共に生き、波佐見焼を誇りに思っているように感じられました。

今回私が巡った波佐見のマップです。

陶郷中尾山までサイクリング

始めに私が向かったのは、陶郷中尾山です。
ここは町の中心から少し距離があり、上り坂が続きます。
私は観光案内所でレンタル自転車を借りて向かいました。
この自転車を借りる際、係の方が心配した様子で、

「自転車で上まで行かれるのですか?無理をしないでくださいね。
途中で帰っても下り坂ですから、それも楽しいですよ。」

と声をかけてくれましたが、この自転車の旅は大変楽しいものになりました。
なぜなら目的地に向かう途中もいくつもの窯元があり、
併設しているお店を覗く事ができたのです。
そして帰り道の下り坂も本当に気持ちが良かったです。

帰り道、心配してくれた係の方に自転車を返した際の安心してくれた顔も忘れられません。
自転車での散策、おすすめですよ。

■陶芸の館 観光交流センター

こちらで自転車をお借りしました。
施設の中にある「くわらん館」では、町内のメーカーの展示・販売がされていたり、
波佐見焼の歴史や技法が紹介されていたりと波佐見焼を深く知ることができる施設です。

中尾山を散策

下の写真は中尾山の入口です。
この奥には多くの波佐見焼の窯元があり、
その多くは直売もおこなっていました。

これから新しい陶磁器との出会いへの期待に、
坂道を自転車で上ってきた疲れも飛んでしまいますね。

中尾山を歩いていると、あちらこちらに窯元が見られます。
ひとつ一つの窯元に個性があり、それを現地で見比べることができるのは嬉しいものです。

やきもの公園へ

波佐見町やきもの公園は、町の中心より少し離れた小高い丘にあります。

ここには古代から近代にかけても世界を代表する窯がいくつもおかれており、
昔の焼き物がどのように作られていたかが分かるようになっています。
見晴らしの良いここからは町を見る事が出来、広いスペースはピクニック等町の人々の憩いの場として使われていました。

ちなみにこちらは公園のトイレ。
全て波佐見焼で作られたタイルが貼られていてとても可愛らしかったです。
タイル好きの私にとっては波佐見で出会ったひときわ嬉しい発見でした。
女性用のトイレの建物は赤いタイルが貼られていましたよ。

モンネ・ルギ・ムックで昼食を

昼食は昭和初期に建てられた建物を、レトロな雰囲気をそのままに改築したレストラン、
”モンネ・ルギ・ムック”でいただきました。
とてもおしゃれで落ち着いた空間で、
働く人や訪れる人にもどこか洗練されているように感じました。

このレストランは、”モンネポルト”という商業施設の中に入っていて、
陶磁器の店舗はもちろん雑貨店や服屋等が軒を連ねており、
波佐見の文化を感じられる素晴らしいお店がいくつもありました。

白山陶器のショールームへ

私の今回の旅の一番の目的である白山陶器の本社ショールームへも訪れることができました。
白山陶器の故郷でもあるここ波佐見町には本社ショールームがあり、
現在販売されている白山陶器のほぼすべての商品を見ることができます。
沢山の素晴らしい商品の中から自分のとっておきの好きなものを選べるのはとても楽しい時間でした。

白山陶器本社ショールームで選んだ陶器は郵送し、自宅で愛用しています。
私が選んだのは”丸紋つなぎ”という柄の陶器たちです。

帰ってからもこの陶器でお茶を頂くたびに、楽しかった旅を思い出し、幸せなひと時を過ごすことができます。

波佐見の旅はここまで。
また、次の旅でお会いしましょう。





Masの街歩きの旅 波佐見でした。
2021年10月

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